2019年度春季低温工学・超電導学会に参加しました

 5/28-30につくばで行われた、低温工学・超電導学会に学生と参加しました。今回の学会は、昨年12月に亡くなられた、東海大学名誉教授、故太刀川恭治先生の追悼セッションがありました。太刀川先生は東海大学に超伝導材料の研究室を立ち上げてくださった先生であり、私の今があるのも太刀川先生のおかげです。ということで今回は気合を入れており、太刀川先生のメインテーマとも言えるA15型超伝導体に関して、我々の研究室からは3件の発表を行いました。

1日目。最近良い結果がどんどん出てくるようになった高温超伝導線材のひずみ効果に関して、M2の畑野君がポスターで発表しました。予想通り、聞きにくる人で溢れかえり、ポスターセッションの間はずっと説明しっぱなしでした。

畑野君は、「とにかく質問が厳しかった」と感じたようですが、それだけ他の研究者から注目されたということです。

次に、上記の太刀川先生追悼セッションで、私が発表(学生の前座)を行い、その後、学生の口頭発表となりました。

発表したのはM2の永澤君ですが、非常に大きな会場だったため、かなり緊張していたようでした。本人も「緊張しました」と言っていましたが、きちんと練習の成果は現れており、立派に発表してくれました。

2日目には、M1の小島君がポスターで発表しました。(偶然にも、1日目の学生と同じ場所でした。)

 内容は主に金属加工の話で、最近ではあまり行われていない研究テーマでしたが、多くの研究者が聞きに来ていました。非常に難しい加工を成功させたことを理解してくれた方もおり、頑張った甲斐があったと言えるでしょう。

 彼に感想を聞くと、「なんとかなりました」と、多くの研究者の質問責めにあって疲れました、と言った感じでした。

 小黒研究室では、このように積極的に学生を学会で発表する機会を与えています。次は、9月の学会です。